東京から電車で約2時間の栃木県・鬼怒川温泉に位置する旅館「鬼怒川パークホテルズ」が〈ヴィーガンプラン〉の提供を開始しました。
夕食（会席料理）と朝食における動物由来食材の不使用を叶えているプランと、お食事のみならず、お部屋のお茶菓子、客室の羽毛不使用の寝具、シャンプーやボディソープ、アメニティグッズ、においてもヴィーガン対応がなされているプランがあります。後者においては、宿泊を通して一貫した生活全体のヴィーガン体験を満喫することができます。
鬼怒川パークホテルズでは、以前よりリクエストベースでのヴィーガン対応のお料理提供をされていました。より充実したヴィーガンコース料理のご提供を模索されている中で、当法人ベジプロジェクトジャパンがサポートさせていただきました。
ヴィーガン食材のご紹介やご相談対応、ヴィーガンメニューの審査とヴィーガン認証のほか、食事以外においてもヴィーガンの観点からアドバイスをさせていただきました。「ヴィーガン」は、ライフスタイル全体を通して動物を使わない生き方であるため、食べ物だけではなくアメニティなどにおいてもヴィーガン対応をする価値があることをお伝えし、鬼怒川パークホテルズの皆様も理解を深めてくださいました。
鬼怒川パークホテルズについて
都心からも電車で２時間程で行くことができる日光の鬼怒川温泉。浅草と鬼怒川方面を結ぶ東武電鉄の新型特急「スペーシア Ｘ」も大変人気です。関東有数の大型温泉地として知られる鬼怒川温泉の主要な旅館の１つが、鬼怒川パークホテルズです。
ヴィーガン対応のほか、ハラール料理の提供、バリアフリーで車椅子対応のユニバーサルデザインの客室を設けたり、環境に配慮した旅「CO2ゼロSTAY＠」を提案したりするなど、先進的な取組みを多々進めています。ヴィーガン料理については、環境にも優しい「サステナブル会席」として、宿泊者に紹介されています。
ヴィーガン認証取得の料理メニュー
鬼怒川パークホテルズでは、ヴィーガンの夕食と朝食が用意されています。どちらの献立も当法人の審査を受け、ヴィーガン認証を取得しています。
夕食
夕食は料亭『月見亭』、ガーデンレストラン、会食場、お部屋の4か所からお食事処を選ぶことができます。動物由来の原材料は全て不使用で、栄養バランスも考えられたフルコースの会席料理が提供されます。
ヴィーガン会席料理の一部
こちらの写真は『月見亭』で提供されるお食事の一例です。食前酒、前菜、櫓盛り、御造り、焼き物、お鍋、煮物、揚げ物、食事、止め椀、デザートから成る献立です。地元の野菜や湯葉、肉に見立てた大豆製品がふんだんに使われ、出汁は鰹や小魚を使わない昆布でひいた出汁が使われています。
ヴィーガン会席料理の一部
朝食
朝食も充実しています。写真で紹介するのは『月見亭』で提供される、小鉢6点、煮物、鍋物、食事、香の物、お椀から成る献立です。
小鉢料理の中には、当法人のヴィーガン認証を取得している株式会社日清商会のヴィーガンミートも使用されています。このヴィーガンミートは、紫蘇と山椒を添える工夫を加えて提供されています。
寝具やアメニティもヴィーガン対応
鬼怒川パークホテルズの〈ヴィーガンプラン〉では食事の他にも、寝具やシャンプー、アメニティにおいてまで、ヴィーガンへの気配りがなされています。ベッドの寝具は、羽根布団ではなくダクロンという素材でできたヴィーガン対応のものです。机にはお茶菓子としてヴィーガンクッキーが置かれています。
洗面所には当法人のヴィーガン認証を取得しているR.B.G 株式会社のサプミーレシリーズのアメニティが用意されています。
包括的なヴィーガン対応の先駆的な取組み
ヴィーガンとは、食事での動物性原料不使用に加え、日用品の動物由来素材の不使用や動物実験の不実施など、様々な側面で動物への配慮を追求するライフスタイルです。
食に関しては徐々に飲食店や宿泊施設での対応が進んでいるものの、寝具やアメニティまで、ヴィーガンへの配慮がなされているケースはまだ限られています。ヴィーガン対応が日本で求められるなか、鬼怒川パークホテルズは完成度の高いヴィーガン対応を実現し、日本の宿泊施設における先駆的なモデルとなりました。ヴィーガンの方はもちろん、ヴィーガンではないお客様も、このヴィーガンプランを利用しヴィーガンの体験を楽しまれるケースも増えているそうです。
鬼怒川パークホテルズ 宿泊総括部長（左）と当法人代表の川野陽子（右）
施設情報
鬼怒川パークホテルズ
住所：〒321-2522 栃木県日光市鬼怒川温泉大原1409
電話：0288-77-1289
公式HP：https://www.park-hotels.com/
ヴィーガンプラン：こちらのページ中程
インスタグラム：@kinugawa_park_hotels
ベジタイムでも紹介中：