2024年10月19日(土)、北区立滝野川小学校にて「第19回 北区環境展」が開催されました。
こちらは、環境の保護に関係する事業を行い北区に拠点を置く企業や非営利団体が、環境について学ぶ機会を子どもたちに提供するイベントです。校庭ではパネル展示や、藍染め、廃油を利用する石鹸作りなどが楽しめる各団体によるブースが設置されました。
当法人ベジプロジェクトジャパンは、本イベントへの参加のお声がけを頂きブース出展に加え、小学生のクラスにて授業を行いました。
クイズを通してヴィーガンをより身近に
午前中は、児童が自由に各ブースを回り、それぞれの団体や環境問題について学びました。
当法人のブースでは、食べ物や題名が描かれたカードをめくりながら、食の選択肢と環境、動物、人々の生活との関係について学べる企画を行いました。また、スーパーやコンビニなどでも見かける身近なヴィーガン認証商品を展示し、お肉やお魚を使わなくても美味しい食事が楽しめることを紹介しました。
食と環境問題の繋がりについて学べる授業も実施
当法人は授業も担当させていただき、4年生の3クラスにヴィーガンと環境問題の関係を紹介する授業を行いました。
授業ではまず生徒に意見を伺い、「なぜ環境問題に関心をもつのか、あるいはもたないのか」というテーマで話し合いをしました。その議論を踏まえ、「森林破壊」や「地球温暖化」が具体的に人々や動物にどのような影響を与えるのかを説明し、これらがなぜ「問題」とされるのかを一緒に考えました。
続いて、環境問題を軽減するために私たちにできることの一つとして、「植物性たんぱく質を選ぶ」ことがあると紹介しました。動物性たんぱく質の代わりに豆富や大豆ミートなどの植物性たんぱく質を積極的に選ぶことは、限られた資源の節約につながり、森林伐採や地球温暖化、さらには食糧問題の緩和にも寄与することを説明しました。
授業の最後には、実際に動物由来のものを使わずに作られる「ヴィーガン料理」についても触れ、よく知られたお店でもそのような料理が提供されていることを紹介しました。
授業中は多くの生徒が積極的に手を挙げて発言してくれました。
授業後に匿名で行ったアンケートでは、約98%の生徒が授業を聞いて環境問題への関心が高まったと回答し、約90%の生徒が授業を聞いて植物性たんぱく質をより積極的に摂りたいと回答しました。また、アンケート用紙には下記のような感想が寄せられました。
「『とうふを食べる』や『植物をうえる』『電気をけす』など、自分でできることから始めて地球温だん化やどうぶつの助けになれたらいいと思いました。とうふで肉を作るってすごいと思いました。」
「身近なお店でも、ヴィーガン料理を作っていることにおどろきました。また、地球温だん化をへらすためには森林ばっさいをなくささなくてはいけないので、どちらも大切なことが分かりました。また、植物性たんぱくしつをもっととりたいとおもいました。また、動物を狭い所で育てるのはかわいそうだと思いました。」
「私は、ヴィーガンについてはあまりしらなかったけど、きょうのことを聞いて大切だなとおもいました。ヴィーガンは地球のいろんなことにやくだっていることがわかりました。家でもしっかり野菜でたら完食したいです。」
午後には校庭の展示ブースが一般公開され、児童のご家族や地域の方々にもご来場いただきました。さらに、山田加奈子北区長にも当法人のブースにお越しいただき、「東京ベジマップ」を通じた都内のヴィーガン対応店舗の紹介や当法人の活動についてご説明させていただきました。
当法人のスタッフ(左、中央)と山田加奈子北区長(右)
本イベントを企画・運営してくださった東京都北区環境展実行委員会の皆様、ブース出展や出前授業を実施させていただいた北区立滝野川小学校の皆様、そしてご来場くださった多くの皆様に、心より感謝申し上げます。