世界的な人気を誇り、史上最年少でグラミー賞を受賞したシンガーソングライターでもあるBillie Eilish(ビリー・アイリッシュ)。彼女自身が動物に由来する食事をしないヴィーガンで、環境や動物のために積極的に発信を続ける活動家としても知られています。

そんな彼女のワールドツアー「HIT ME HARD AND SOFT:THE TOUR」の日本公演が、2025年8月16日~17日に、さいたまスーパーアリーナで開催されました。当法人ベジプロジェクトジャパンは招待を受け、今回のコンサート会場に設置されたREVERBの「Eco-Action Village(エコ・アクション・ヴィレッジ)」に参加しました。ここでは、ヴィーガンの選択肢を増やす当法人の活動やヴィーガンの価値を紹介しました。コンサート来場者の皆さまにヴィーガン食の社会的な意義を紹介する貴重な機会となりました。

私たちは、ビリー・アイリッシュとそのファンが支援する「Changemaker Initiative」の一員になれたことを光栄に思います。Support + Feedが提供する気候変動とプラントベース食に関する教育コンテンツと共に、支援を必要とする人々へ植物性の食を届ける活動を行う日本国内のいくつかの素晴らしい非営利団体と一緒に取り組むことができました。

ヴィーガンアーティスト、ビリー・アイリッシュのコンサートの様子

環境と食を考えるEco-Action Villageに出展

コンサート会場のさいたまスーパーアリーナ内には、REVERB(リバーブ)によりサステナビリティに関する取組みを紹介する「Eco-Action Village(エコ・アクション・ヴィレッジ)」が設置されました。REVERBは、音楽業界における気候変動への取組みをサポートするアメリカの非営利団体です。会場は開演の2時間前に開場し、来場者がEco-Action Villageのエリアを訪れられるようになっていました。

このエリアには、食糧問題や地球温暖化といったグローバルな課題に取り組む4団体が出展し、それらの課題に関する発信をしました。当法人のブースでは、ヴィーガンという選択が、食糧問題・環境問題・家畜動物の扱いに関する課題の解決にどのように貢献するかを説明し、その理解を深められる動画の上映とリーフレット配布を行いました。

ビリー・アイリッシュのコンサート会場でヴィーガンに関する発信を行うブースに立ち寄るファンたち

ブースの訪問者には、当法人のメンバーと話して共感することや、どんな観点からヴィーガンが良いと思うかなど、各々がヴィーガンに関して感じたことを書き、「ヴィーガンの波」のボードに貼っていただきました。

20代の若いファンを中心に、ヴィーガンに対して前向きな姿勢をもつ方が多くいました。メッセージボードは、来場者の思いや言葉でいっぱいになりました。

ビリー・アイリッシュのコンサート会場でヴィーガンに関するメッセージを貼り付けるファンたち

Eco-Action Villageには、当法人のほか、ビリーの母親であるMaggie Baird(マギー・ベアード)が代表を務めるSupport + Feed(サポート・アンド・フィード)もブース出展。Support + Feedは、食と気候危機の課題に取り組むアメリカの非営利団体で、プラントベース食の提供や教育プログラムを通じて持続可能な食生活の普及を目指しています。

同ブースでは、植物性食品が環境にもたらすメリットを紹介し、「30日間プラントベース生活を試してみよう」という参加型キャンペーンも行われました。

立ち寄った方の中から1名に、ビリー・アイリッシュのギターが当選

ビリー・アイリッシュはツアーにおいて、Eco-Action Villageへの来場者数を重要視し、各団体に来場者数を記録するカウンターが配布されました。当法人のブースには2日間で300名近くが訪れ、大変賑わいを見せました。

より多くの人にこのエリアを訪れてもらうため、ビリー本人がギターを寄付しています。Eco-Action Villageに立ち寄った来場者の中から抽選で1名に、ツアー終盤のステージでビリーが実際に演奏したギターがプレゼントされる予定です。

ヴィーガンアーティスト、ビリー・アイリッシュのコンサートの様子

ベジタリアンとして知られている藤井風も出演

今回のライブでは、ビリー・アイリッシュのスペシャルゲストとして、初日にYOASOBI、2日目には藤井風が出演しました。藤井氏は、動物のためにベジタリアンを選んだことをInstagramで公言しています。その影響もあり、2日目は藤井風ファンの方々も多くブースに立ち寄られました。

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影響力のあるアーティストが自らの価値観を発信し、より良い未来のための行動を取る姿勢には、心からの敬意を表するとともに、希望を感じます。

ビリー・アイリッシュのコンサート会場でヴィーガンや環境保護の発信を行った団体の集合写真

マギー・ベアードとSupport + Feedの皆さま、REVERB、そしてビリー・アイリッシュご本人、ファンとチームの皆さまのご尽力とご厚意に心から感謝しています。音楽イベントを通じて、持続可能な社会づくりに貢献する取組みに参加できたことを、大変光栄に感じています。

Published On: 2025年 10月 7日