なごやめし普及促進協議会は、名古屋の名物料理「なごやめし」のフードダイバーシティ(食の多様性)を促すための冊子作成と「なごやめしフードダイバーシティ対応セミナー」の開催を行いました。冊子作成においては、ベジタリアン・ヴィーガンに関する点に関しては当法人ベジプロジェクトジャパンが監修いたしました。また、2025年1月30日に開催された当セミナーでは、ベジタリアン・ヴィーガンに関する専門家として当法人代表の川野陽子が講師として登壇しました。

なごやめし フードダイバーシティー セミナー 1/30開催

 

このセミナーでは、「味噌カツ」や「きしめん」といった「なごやめし」をヴィーガンやハラール対応で提供することで、様々な食生活を送る旅行者にも楽しんでいただくノウハウが共有されました。当日は、愛知県の飲食店や宿泊施設の皆さまが無料で参加されました。

講演は3部構成で行われました。

第一部:ムスリムインバウンドの基礎知識と対応を学ぶ
佐久間朋宏氏(一般社団法人ハラル・ジャパン協会 代表理事)

第二部:ベジタリアン・ヴィーガン対応「なごやめし」への展開
川野陽子(NPO法人ベジプロジェクトジャパン 代表理事)

第三部:フードダイバーシティ対応の実例とその成果
青木裕典氏(有限会社山本屋 専務取締役)

第二部では、川野がベジタリアン・ヴィーガン対応は必ずしも難しいものではないことを事例と共に紹介しました。また、ベジタリアン・ヴィーガン対応された料理は、外国人旅行者や健康志向の方々に限らない幅広い層のお客様にも喜ばれるメニューになり得ることや、ベジタリアン・ヴィーガン対応に取り組む意義についても言及しました。ベジタリアン・ヴィーガン、プラントベースなどの用語の解説や関連する市場、対応を進めるうえで押さえるポイント、活用できる食材についても紹介しました。

なごやめし_ヴィーガン認証製品①なごやめし_ヴィーガン認証製品②

事業者の皆様がよりベジタリアン・ヴィーガン対応のイメージを膨らますことができるよう、ヴィーガン認証を取得している商品を中心に多様なヴィーガン食材の展示もさせていただきました。ここでは、ヴィーガン仕様のトンカツを使った「味噌カツ」のサンプルやハムなどの代替肉、ホワイトソースやデミグラスソース、出汁など、「なごやめし」に活用できる食材を紹介しました。

なごやめしのフードダイバーシティーを促すための対応マニュアル

セミナーに先だって制作された「なごやめし」フードダイバーシティ対応マニュアルにおいて、当法人は本冊子のベジタリアン・ヴィーガンに関する内容において監修を務めました。

 

セミナーの講演部分の動画や、このマニュアルなどは、なごやめし普及促進協議会公式HPからご覧いただけます。

※後日、本セミナーの様子はエリアLOVE Walkerでも紹介されました。