福岡市は「観光都市福岡」を目指し、令和6年度に『R6福岡市食のユニバーサル推進事業』を実施しました。より多くの方が福岡市の食を楽しめる環境づくりを目指すこの取組みに、当法人ベジプロジェクトジャパンはヴィーガン・ベジタリアン対応の専門家として参画しました。
食の多様性に応える福岡市の挑戦
R6福岡市食のユニバーサル推進事業は、ヴィーガン、ベジタリアン、ハラール等、食の多様なニーズに応えるまちづくりを進める福岡市の取組みです。
この背景には、訪日外国人観光客の増加や、健康・環境・宗教等、多様な理由で食の制限をもつ人の増加があります。福岡市は、そんな人たちも楽しめる「ユニバーサルな食環境」を整えるため、専門家と連携しながら事業を進めています。
同事業の推進の一環として、ヴィーガン・ベジタリアンに関することは当法人代表の川野陽子が担当しました。主に以下の役割を担い、福岡市の本事業において協業させていただきました。
• 福岡市からの相談対応:方針策定に関する提案やヴィーガン・ベジタリアン対応基準のアドバイス等
• 飲食店へのサポート:個別相談対応やアドバイス、ヴィーガン食材の紹介等
• 情報発信の協力:本事業や市内のヴィーガン・ベジタリアン対応店のPR協力、EAT FUKUOKAのヴィーガン・ベジタリアン対応店に関する監査、取材、紹介等
ヴィーガン・ベジタリアン対応店の監修を行った『EAT FUKUOKA』がリリース
福岡市の公式観光サイト『FUKUOKA CITY Official Tourist Guide(フクオカ シティ オフィシャル ツーリスト ガイド)』内に、EAT FUKUOKA(イート フクオカ)が新設、リリースされました。これは「for Vegan, Vegetarian, Muslim and Everyone」とあるように、ヴィーガン、ベジタリアン、ムスリムそして皆が福岡市の食を楽しめるように、飲食店情報を発信する外国人向けのページ(多言語対応)です。
EAT FUKUOKAでは、ヴィーガンやベジタリアンに対応した店舗情報が数多く紹介されています。福岡市は2023年の世界水泳開催前に『福岡ヴィーガン・ベジタリアン・ハラール対応マップ』の制作を行いました。そのマップには未掲載で今回新規で紹介するヴィーガン対応店舗は、当法人による監査とアドバイスを経て選定されました。実際にメニューや対応等を確認し掲載に至っています。
また、EAT FUKUOKAでは各店舗の動画での紹介に加え、ヴィーガン対応店のうち10店舗に関してはライティング記事での紹介も順次行う予定です。この記事作成のための取材と執筆に関しても当法人が担当いたしました。
既に取組み中の事業者の情報発信&ヴィーガン・ベジタリアンメニュー導入や拡充を検討する飲食店サポート
既に取組み中の事業者の情報発信として、EAT FUKUOKAでの紹介の他に、東京都内で開催された日本最大級のヴィーガンフェス(主催者情報)である『東京ビーガングルメ祭り』でのPRを当法人もサポートしました。
詳細はこちら:福岡市の事業にベジプロが協力。一風堂など福岡市の企業が東京ビーガングルメ祭りに出店
また、事業者向け食の展示会『FOOD STYLE Kyushu』では、ヴィーガン・ベジタリアンメニューを導入、または拡充を検討する飲食店のサポートのために、福岡市が出展しました。その中で、動物由来物不使用の代替肉やカスタード、生クリーム等を製造する食品メーカーの出展調整や、当日のヴィーガン・ベジタリアン対応の個別相談を当法人が担当しました。
詳細はこちら:福岡市事業にてヴィーガン対応をサポート @食の展示会 FOOD STYLE 九州
ヴィーガン・ベジタリアン対応は、まちの魅力を高める
福岡市との連携を通じて、市内のヴィーガンメニューを提供できる素敵なお店をたくさん発掘できました。また、取組みを既に行っている事業者の皆様が抱える課題ややりがいに向き合うことができました。
ヴィーガン・ベジタリアン対応を進めることは、求めている人達のためにもなることに加え、サステナビリティや人の健康等にも貢献し、まちの魅力を高めることに繋がります。当法人は今後も、地域の事情を理解した上で個性や文化を大切にしながら、ヴィーガンやベジタリアンを含め、より多くの方が安心して食事を楽しめる環境づくりに貢献していきます。