2023年7月27日~30日、当法人はヴィーガンに関する世界最大級の国際イベントアニマル&ヴィーガンアドヴォカシー(AVA)サミットより招待を受け参加して参りました。
サミットへの参加を通じて、ヴィーガンのムーブメントおよび植物性食品の動向に関する最新情報を得るとともに、世界中から集まった組織との交流を深めました。さらに、サミット開催中にプラントベース・ヴィーガンに関するニュースサイト「Plant Based News」で当法人を取材いただき、インタビューが収録されました。
最終日の7月30日に、当法人代表の川野陽子がタイのSinergia Animalとの共同セミナー「Institutional Advocacy in Asia(アジアにおける組織に対する活動)」にて、日本における活動について発表いたしました。日本におけるヴィーガニズムの広がりにも関与する文化的な背景や市場に関する説明から、当法人の活動内容、実績についての具体例を紹介いたしました。このセッションはPETAの副社長が司会を務め、質疑応答においても多くの質問への回答やディスカッションを行いました。
聴講者の中には、Good Food Institute代表のブルース・フリードリヒや映像制作家でインフルエンサーのリュウジ・チュア氏をはじめ世界中で食に関する課題に取り組むリーダーたちが含まれ、このグローバルな課題と解決策を皆さんとシェアすることができました。
このセミナーの後、「Movement Building in Asia(アジアにおけるヴィーガン運動の構築)」と題したセッションが開催され、パキスタンのCenter for Animal Law Studies(動物法研究センター)およびChina Vegan Society(中国ヴィーガン協会)からの発表が続きました。
今年のAVAサミットは、主にヴィーガンに関連する団体の経営層を中心に、800名以上の参加者を集めました。特に欧米においては、代替肉の研究開発、ヴィーガン市場の調査、各国の企業や政府へのアウトリーチなどにおいて専門性の高い組織が多数参入しています。今回のAVAサミットにもそのような組織が参加し、それぞれの国での成功事例等を共有しました。実際、欧米においてはスーパー、レストラン、病院、学校などでヴィーガンの選択肢は豊富にあることが多く、彼らの活動もその一助を担っています。一方、アジアは国際的なヴィーガンのムーブメントにおいて、これまで見過ごされることが多くありました。そのため、アジアの団体のAVAサミットへの参加と発表は、アジアにおける取組みや今後の可能性に関して国際的に注目を集める上で重要です。その場において当法人を日本代表としてご招待いただき、国際組織への呼びかけと意見交換をする機会を頂けたことに深く感謝しております。これらの経験と繋がりを日本におけるヴィーガンの選択肢作りにおいて生かすため、当法人は一層努力してまいります。